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国内約 4000 台の PC に Microsoft® Windows® XP Professional を展開
社外パートナーとの連携を視野にマルチリンガル ユーザーインターフェイス (MUI) を採用


万有製薬株式会社本社ビル

循環器系薬剤をはじめとした医薬品開発を積極的に展開している万有製薬株式会社。同社では 2002 年 7 月から、全社約 4000 台もの PC に Windows XP Professional を導入する計画になっています。内外パートナーとのビジネス連携を強く意識し、マルチリンガル ユーザー インターフェイス(MUI)を採用。この上に Microsoft Office XP やアンチウィルスソフト等を搭載した”全社標準環境”を作り上げることで、短期間での全社展開を実現しようとしています。同社が Windows XP Professional の導入に踏み切った最大の目的はシステム基盤の最新化にありましたが、その一方で Windows XP Professional の安定性や起動スピードの速さにも大きな期待が寄せられています。将来本格的にモバイル PC を展開する計画もあり、この OS としても Windows XP Professional が採用される予定です。

<導入の背景と狙い>
1995 年に Windows 95 を全社展開
これを最新 OS へとアップグレード

情報化への取り組みを古くから積極的に進めてきた業界として知られる医薬品業界。1915 年に創立された万有製薬株式会社も、かなり早い時期から情報化に着手していました。最初は各部門で個別に導入されていた情報システムでしたが、1980 年代後半からは全社システムの構築に向けて活動を開始。情報戦略計画に基づき、全社的に整合性の取れたシステムの確立に着手しました。当時はホストやオフコン等が混在するシステムだったため、専用端末も数多く存在しましたが、1995 年から 1997 年にかけて全社 LAN を構築し、Windows 95 を搭載した PC を全社員に配布することで専用端末を廃止しました。

最初は 2 人で 1 台をめどに配布していた PC も、1997 年の終わり頃にはほぼ 1 人 1 台の割合に。その総数は当時既に 3000 台を突破しており、現在では約 4000 台の PC が導入されています。1997 年から 1999 年には PC を徹底活用するための仕組み作りとして「万有プロセスイノベーション」と呼ばれる全社的な業務改革も実施。その一環として、経理や購買を中心とした ERP システムの導入や、Web ベースのワークフローシステムの構築等も行われており、現在では全社ネットワークによって多様なシステムが連携する全社システムが確立されています。

しかし、PC の全社導入が開始された1995 年から 6 年が経過し、当時導入された Windows 95 と Office 95 の組み合わせはすでに古いものになってしまいました。特に Office 95 では社外とのデータ交換に障害があるだけでなく、Windows 95 をプレインストールした PC 製品も市場から姿を消しており、PC を新規調達する上でも支障が生じ始めていたのです。そこで万有製薬ではセキュリティにも優れた最新 OS へのアップグレードを決意。次期 OS として Windows XP Professional を選択し、Office XP とあわせて全社 PC のソフトウェア環境アップグレードに向けた活動を開始します。

「このような取り組みを行っているのは、全社的な情報活用をさらに活発化させるためです」と説明するのは、万有製薬で情報システム部門担当の取締役を務める松田氏です。「薬という製品は情報の塊であり、製薬メーカーはまさに情報が命です。これを有効に活用できる環境は、競争力を高める上で欠かせないものなのです」

<OS 移行のプロセス>
約 5 か月かけて全社標準環境を確立
システム設計や計画立案に Microsoft Consulting Services を活用

万有製薬における OS アップグレードへの取り組みは、2000 年秋からスタートしました。「当初は Windows 2000 の導入という選択肢も検討されましたが、できるだけ最新の OS にすべきという方針から、翌年 3 月に Windows XP Professional の採用を決定しました」と松田氏は説明します。その後、2001 年 5 月から 6 月にかけてベータ版を利用した機能テストを実施。国際間の連携を視野に、マルチリンガル ユーザーインターフェイス(MUI)をベースにした、全社標準環境の作成を進めています。

「この全社標準環境というのは、単に Windows XP Professional の各種パラメーターを全社で統一するだけではなく、すべての PC に導入すべきアプリケーションのプリインストールまで含めたものです」と説明するのは、万有製薬情報システム部でシステム企画管理課長を務める安田氏です。これを社内標準パッケージとして全社展開することで、新規 OS 導入の手間や時間を大幅に削減するだけでなく、最新のソフトウェア環境を全ユーザーに標準で提供しようというのです。

この作業と並行して、2001 年 8 月からはマイクロソフトのコンサルタントが参加し、Active Directory(TM) の設計や Windows XP Professional のパラメーター設定、全社展開計画立案、アプリケーションテスト計画立案などの作業が進められていきました。また Windows XP Professional の導入と前後する形で、Microsoft Systems Management Server や Microsoft Exchange Server、データベース等のアップグレードも予定されているため、これらに関するアドバイスもマイクロソフトのコンサルタントを活用しています。

2001 年 12 月には各種アプリケーションを組み込んだ環境でのテストが開始され、2002 年 2 月からはユーザー部門での検証テストを実施、7 月から全社展開が行われる予定になっています。

<技術的特徴>
社外パートナーとのビジネス連携を意識し
MUI ベースに標準環境を作成

万有製薬における Windows XP Professional 導入で注目すべきポイントは、大きく 2 つあると思われます。1 つは MUI を採用していること。もう一つは十分な時間をかけて全社標準環境を作成していることです。

MUI を採用した最大の目的は、親会社であり重要なパートナーでもある米国メルク社との情報交換を出きるだけスムーズにすることにあります。万有製薬と米国メルク社とのビジネス上の連携は年々緊密化しており、両社間の人材交流もさることながらスムーズな情報連携はビジネス遂行上の必須条件になっています。

今回構築される標準環境は、Office XP や Microsoft Outlook®、Systems Management Server クライアント、アンチウィルスソフト、圧縮ソフト、データベースクライアント、その他ユーティリティソフト等が Windows XP Professional 上に組み込まれたものになっています。

<導入結果と展開>
約 3 か月間で 4000 台の PC に展開
安定性や起動スピードの向上に期待

すでに述べたとおり、Windows XP Professional の全社展開は 2002 年 2 月からのユーザー部門での検証テストを経て、7 月から開始される予定です。展開は一気に行われる計画で、約 3 か月間で 4000 台の PC が Windows XP Professional に移行することになっています。ユーザー教育に関しては、できるだけネットワークをベースにした “e-Learning” を活用する方針ですが、MR(営業担当者)に対してはオンサイト教育も実施する計画になっています。

Windows XP Professional への移行によって、当初の狙い通り PC 環境を最新のものにすることが可能になるわけですが、Windows XP Professional に対してはもう一つ大きな期待があります。それはシステムの安定性が飛躍的に高まることです。「”Windows XP Professional は止まらない”という評価は多くの個人ユーザーから聞いていましたが、確かに止まりませんね」と安田氏。「システムの起動も速くなっていますし、新しくなったユーザーインターフェイスも違和感がありません」

特に重視されているのがスタンバイモードからのスピーディかつ安定的な復帰です。将来モバイル PC の展開を本格化するにあたり、スタンバイモードが多用されることが予想されているからです。Windows XP Professional はビジネス利用におけるスタンバイモードの安定性や復帰スピードも大幅に改善されているため、このような応用にも期待がよせられています。

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出典:総合データベースサイト「coron」 執筆者 : .

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