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AVカードについて 6100でのビデオ拡張カードと言えばVC(HPV)カードやAVカードがありますけれど、HPVはもともと6100用につくられたものではありません。AVカードが唯一のビデオ関連の拡張(オプション扱い)ということになっています。私自身AVカードはふだん使っていないのですが、AVカードについての話題が少ないことに気付いたのでまとめておきます。 6100のビデオ出力はオンボード上のHDI45(高密度ビデオコネクタ)を使用することも多いと思いますが、これは解像度と色数においてそれほどゆとりのある設計にはなっていなくて、用途も限定されてしまいます。また直結できる(HDI45コネクタを持つ)Apple製AVモニタなどがない場合は変換アダプターを介しての接続になります。 そこで純正オプションとして用意されていたものがこのAVカードです。 Power Macintosh AVカード 6100唯一の拡張スロット(PDSスロット)に差して使用するAVカードです。 実際...

AVカードについて

6100でのビデオ拡張カードと言えばVC(HPV)カードやAVカードがありますけれど、HPVはもともと6100用につくられたものではありません。AVカードが唯一のビデオ関連の拡張(オプション扱い)ということになっています。私自身AVカードはふだん使っていないのですが、AVカードについての話題が少ないことに気付いたのでまとめておきます。

6100のビデオ出力はオンボード上のHDI45(高密度ビデオコネクタ)を使用することも多いと思いますが、これは解像度と色数においてそれほどゆとりのある設計にはなっていなくて、用途も限定されてしまいます。また直結できる(HDI45コネクタを持つ)Apple製AVモニタなどがない場合は変換アダプターを介しての接続になります。
そこで純正オプションとして用意されていたものがこのAVカードです。

Power Macintosh AVカード


6100唯一の拡張スロット(PDSスロット)に差して使用するAVカードです。
実際にはPDSアダプターもしくはG3(G4)カードを介して6100に接続されます。

基板上(写真中央上)に細長いコネクタがありますが、これはDAVコネクタで6100では使用することができません
(7100,8100等NuBUSスロットのある機種でJPEG圧縮・伸長ボードと併用して使います。)


AVカードは6100のビデオ出力以外にビデオ取り込み&出力のためのS端子入出力コネクタが付いています。
(NTSC,PAL,フリッカーフリー方式)

キャプチャー・編集後ビデオ出力などに利用できるもので、S入出力のあるビデオ機材と接続して使いますが、このコネクタには一般的なS端子の仕様以外にIN側には12V0.5Aの電源出力、コントロール出力(C12)などもはいっているそうです。

■AVカードのビデオ表示能力

解像度

表示色数

512×384

1677万色

640×480

1677万色

800×600

1677万色

832×624

1677万色

1024×768

32000色

1152×870

32000色

32bitアクセスのため、描画スピードは内蔵ビデオ(※)より遅くなります。
但し、内蔵ビデオに比べ広い解像度で32000色サポート、又はビデオ入出力可能のようなメリットの多い選択なので全体的に環境が改善されます。
HPV(VC)カード:VRAM4Mは更にこの広い解像度でも1670万色可能になり同時に64bitアクセスで描画速度も改善されますが、これは単にVRAMの拡張に相当するものでS端子によるビデオ入出力は追加されません
※本体メモリのオンボード部分を使用:64bitアクセス~高密度ビデオポートの出力

AVカードコネクタ


このセカンドモニタ出力と呼ばれるDB-15コネクタにモニターを接続することで、上記解像度・色数が実現できます。
また、両脇にS映像入出力コネクタが付いています。
※AVカードは逆さまになって6100に装着されます(上図を180度まわした状態)

■ビデオ入出力の扱いについて

Power Macintosh 6100にAVカードをセットするとビデオデッキ等、映像機器からのキャプチャー(ハードディスクへの録画)ができるようになります。

基本的な接続は上図の通りですけれど、S端子が使用できるビデオの場合は一般のSビデオケーブルで。S端子のないビデオの場合はAVカード付属のS端子-RCA(コンポジットビデオ変換)アダプタ(このページの下で紹介)を介して接続することになります。
また、音声は…6100側が3.5ステレオミニプラグ仕様ですから、ビデオ側がRCAの場合はL/R二つのRCAプラグが3.5ステレオミニプラグになるようなコードが必要です(Sビデオケーブルとともに普通の電気屋さんで買える一般品です)

送出側がコンポーネンビデオト、BNC、キャノン平衡による音声…など特殊な出力の場合の変換はよくわかりませんが、そういう機材をつかっている環境でこのAVカードのキャプチャーは…あんまり役にたたないと思います

少しでも取り込みレート(秒あたるのフレーム数)を大きくするために

  • 取り込みサイズを必要以上に大きくしない(ピクセル:160×120:フルフレーム~640×480:コマ落ちが激しい)
  • メモリ搭載量を多めに(メモリに直接レコーディングできればベスト)
  • G3アップグレードの有無。G3(G4)のもとで動かした方がもちろん環境がよくなります(^^
  • 圧縮方式、あるいは圧縮の有無。
  • ハードディスクのアクセス速度やコンディション(断片化を無くしておく)。ハードディスクのスピードはドライバにも左右されます
  • PowerPCコードの最適化が進んでいるSystemで環境づくり
  • AppleTalkはOFF(共有ももちろんOFF…ということで)

見落としがちなこと(注意事項)

  • モニターは必ずAVカードのDB-15に接続しておく(取込レートに大きく影響します)
  • 取込みソフトにAppleビデオプレーヤーなどを使用する場合、Video startup機能拡張をはじめとする関連書類がインストールされているか確認(もしくはAVカード取付後にシステム再インストールが確実)
  • AppleビデオプレーヤーはApple Video Player ver.J2-1.5がベスト(音声入力できないバージョンがある為)
  • AVカードはキャプチャ時はVRAM(2MB)の半分を取り込み用のバッファに使ってキャプチャを行うため取込色数は32000色になります。
  • モニタ&サウンドコントロールパネルでうまくいかない場合はモニター、サウンドそれぞれ独立したコントロールパネル書類に変更する。

Power Macintosh 6100にAVカードをセットすると画面の表示をビデオへ録画したりテレビ等に映し出すことができます。

…6100の取扱説明書では”プレゼンテーション”…と表現されていました

基本的な接続は上図の通りですけれど、HDI45高密度ビデオポート出力とAudioVision14をはじめとするまっく用モニターの接続は必ずしも必要ではありません。(テレビ画面とHDI45接続のモニターの画面はミラーリングではなくデュアルモニター扱いとなります)

AVカードのSビデオ出力を扱う場合の注意

  • >Sビデオ出力にのみモニター(この場合はテレビ)を接続する場合は、最初にテレビ・ビデオ側の電気を入れておいていつでも画面が映せる状態にしておいてから6100を起動させる。
  • >デスクトップ画面(1)をテレビに映す場合は、HDI-45高密度ビデオポートとモニターの接続をはずしておく。センスを返すアダプタ(DIPスイッチ付)を使っている場合はアダプタごと外しておかないとモニターが接続されているものと扱われてしまいます(^^
  • >セカンドモニター出力(AVカード上のDB-15コネクタ)にはモニターを接続しない
  • >Sビデオ出力は解像度が640×480に限定されます

資料:S端子-RCA(コンポジットビデオ変換)アダプタ


AVカードのS端子はそのままビデオデッキやテレビなどを接続できる仕様になっていて、一般の電気屋さんに売っている普通のSビデオケーブルを用いることができます。但し、S入力(出力)を持っていないビデオ・テレビに接続する場合はこの純正S-RCA変換アダプタを介して接続することになります。

尚、この二本(入力用/出力用)は中の配線が異なりますから繋ぎ間違えには注意が必要です(^^;

希少品でこの変換アダプタは入手困難なものですけれど、Appleの補修品在庫手放し…でしょうか、、ごっそり(新品)を入荷することもあるようです(2001/1情報)。

アダプタ配線図


線のつながりを調べてみました。IN用、OUT用と中の配線が異なっています。
(図は表面からの目視図です)
まっく側のMINI-DINコネクタは一般品ではないので自作することは困難かもしれません。でも不可能ということではないようです

Sビデオケーブル


これは、一般のビデオやテレビやLD等で使用されているSビデオケーブルです。このケーブルをAVカードのAV入出力に差すこともできます。この場合、映像の入力&出力のみの信号のやりとりとなり、S入力から出ている+12V電源や12Cはスポイルされます。

ビデオデッキの背面(参考)


ビデオ機器の裏側です。上にS映像と見えますけれど、AVカードとSビデオケーブルで接続する際は入出力間違えずにこちらへ差し込みます。
S端子-RCA(コンポジットビデオ変換)アダプタを介した場合は下にあるRCAピンジャックの入出力へそれぞれ差すことになります。

6100にAVカードを装着することによって、簡単なビデオ編集やプレゼンテーションに使えるようになりますが、そのセッティングのために普段のモニターまわりの接続を変更する必要があったりして少し面倒に感じる部分もあるかもしれません
私自身はふだんHPVを使用しているのでAVカードは抜いてあります(^^; うーん、、そうさせる一番の原因が”描画の遅さ”なんです。それさえなければ1152×870まで広げてもとりあえず写真が写真っぽく見える32000色表示ですし、がまんできるのですが(^-^;;
…今度機会をみて、G4カード&SDAT変換された大容量ドライブのもとでの取込レートを調べてみようと思います。

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出典:総合データベースサイト「coron」 執筆者 : .

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