「軽」から3ナンバーモデル、ギャランまでの広い隙間を埋めねばならない4ドアセダン。日本、アジア、そして北米までをカバーするためか、スタイリングは呆れるほど保守的。その分(?)、ビッグキャビンと絞りの少ないサイドピラー、先代より100mm延長したホイールベースの恩恵で、室内は広い... ニュ...

「軽」から3ナンバーモデル、ギャランまでの広い隙間を埋めねばならない4ドアセダン。日本、アジア、そして北米までをカバーするためか、スタイリングは呆れるほど保守的。その分(?)、ビッグキャビンと絞りの少ないサイドピラー、先代より100mm延長したホイールベースの恩恵で、室内は広い…
【スペック】全長×全幅×全高=4480×1695×1430mm/ホイールベース=2600mm/車重=1170kg/駆動方式=FF/1.8リッター直4DOHC16バルブ(130ps/6000rpm、18.0kgm/3750rpm)/車両本体価格=199.8万円
三菱ランサーセディアSE-R(CVT)【ブリーフテスト】
三菱ランサーセディアSE-R(CVT) 2000.08.11 試乗記
ツイート
シェア
ブックマーク
……207.3万円
総合評価……★★誰がためにセディアは走る?「軽」から3ナンバーモデル、ギャランまでの広い隙間を埋めねばならない4ドアセダン。日本、アジア、そして北米までをカバーするためか、スタイリングは呆れるほど保守的。その分(?)、ビッグキャビンと絞りの少ないサイドピラー、先代より100mm延長したホイールベースの恩恵で、室内は広い。
GDIと組み合わされたCVTのデキはすばらしい。普通にドライブするかぎり、通常のATとなんら遜色ない、というか、シフトショックがないので、よりスムーズ。
登場当初から古ぼけた外観とは裏腹に、歴代「エボ」シリーズで鍛えられた足まわりも、これまたグッド! 適度なロールとシュアなハンドリングが気持ちイイ。(FFなのに)キレイなドリフトを決めるテレビCMはウソじゃない。技術力と商品性が乖離した好例。
【概要】 どんなクルマ?(シリーズ概要)
2000年5月9日に発表されたランサーセディアは、ミラージュディンゴのフロアパネルをストレッチ、2600mmのホイールベースに4ドアボディを載せた正調セダン。ラインナップは、1.8リッターと1.5リッター、2種類のエンジンに、いずれもCVTが組み合わされると、いたってシンプル。サブネームのセディアは、「Century」と「Diamond」からの造語だ。
(グレード概要)
SE-Rは、ラグジュアリー系モデルの最上級グレード。14インチアルミホイール、7インチディスプレイを備えたカーナビ、本革ステアリングホイール、シフトノブなどを標準で装備する。スポーティモデル、「Touring」より13.8万円高い。
【車内&荷室空間】 乗ってみると?
三菱ランサーセディアSE-R(CVT)【ブリーフテスト】
三菱ランサーセディアSE-R(CVT) 2000.08.11 試乗記
ツイート
シェア
ブックマーク
……207.3万円
総合評価……★★誰がためにセディアは走る?「軽」から3ナンバーモデル、ギャランまでの広い隙間を埋めねばならない4ドアセダン。日本、アジア、そして北米までをカバーするためか、スタイリングは呆れるほど保守的。その分(?)、ビッグキャビンと絞りの少ないサイドピラー、先代より100mm延長したホイールベースの恩恵で、室内は広い。
GDIと組み合わされたCVTのデキはすばらしい。普通にドライブするかぎり、通常のATとなんら遜色ない、というか、シフトショックがないので、よりスムーズ。
登場当初から古ぼけた外観とは裏腹に、歴代「エボ」シリーズで鍛えられた足まわりも、これまたグッド! 適度なロールとシュアなハンドリングが気持ちイイ。(FFなのに)キレイなドリフトを決めるテレビCMはウソじゃない。技術力と商品性が乖離した好例。
【概要】 どんなクルマ?(シリーズ概要)
2000年5月9日に発表されたランサーセディアは、ミラージュディンゴのフロアパネルをストレッチ、2600mmのホイールベースに4ドアボディを載せた正調セダン。ラインナップは、1.8リッターと1.5リッター、2種類のエンジンに、いずれもCVTが組み合わされると、いたってシンプル。サブネームのセディアは、「Century」と「Diamond」からの造語だ。
(グレード概要)
SE-Rは、ラグジュアリー系モデルの最上級グレード。14インチアルミホイール、7インチディスプレイを備えたカーナビ、本革ステアリングホイール、シフトノブなどを標準で装備する。スポーティモデル、「Touring」より13.8万円高い。
【車内&荷室空間】 乗ってみると?
(インパネまわり+装備)……★★★★
センターコンソールとトンネルが分離した、意外に(?)斬新なインパネまわり。大きなセンターディスプレイ、実直に四角く並んだボタン群と大径のダイアルスイッチ類。見かけはともかく、使いやすい。ナビゲーションも、システムそのものに疑問なしとはしないが、「現在地」「広域-詳細」などの日本語表記と合わせ、まことにユーザーフレンドリー。
(前席)……★★★★
ルーフに向かっての絞り込みが少ないスタイルゆえ、車内は広い。特に頭部周辺の広々感は高い。フロントグラスの角度は急だが、はじまりが運転手から遠いので、身長165cmのテスターの場合、「額に突き刺さる」の感はない。シートは、柔らかく、ラグジュアリー。座面の角度調整が可能だが、個人的には、背もたれ寄りをじゅうぶん上げる、つまり座面を前のめり気味にできないのが、やや不満。
(後席)……★★★★
先代より10cm延長されたホイールベースの恩恵は、主に後席にもたらされた。台湾では「高級車」と見なされるというランサーセディア、ショファードリブンも考慮され、足元は広い。座面の奥行きにも不満はない。後席バックレストは可倒式ではないが、肘掛けを出せば、トランクスルーが可能だ。
(荷室)……★★★
奥行き95cm、床面最大幅135cmのトランクルーム。家族5人で大旅行にでも繰り出さない限り、必要充分であろう。ただ、トランクリッドをダンパーではなく、荷室上部に左右に渡したトーションバーで支えるため、荷室の高さが若干スポイルされる。幅×奥行き×高さ=48×26×46cmの帽子ケースを立てて収納することができなかった。
【ドライブフィール】 運転すると?
(エンジン+トランスミッション)……★★★★
「GDI! GDI! GDI! 」。テレビCMでの威勢のいいかけ声とは裏腹に、セディアの1.8リッターは、「トロン」としたおとなしいエンジン。京都は八木工場で製造されるCVTとの相性は非常にいい。急加速時など、回転数が3000rpmを超えると、こもったうなり声を高める。CVT採用で、三菱ジマンの直噴GDIユニットの性能を発揮しやすくなった。つまり、燃焼効率の良い回転数を多用できるので、燃費向上が期待できる、と同社は主張する。
(乗り心地+ハンドリング)……★★★★
乗り心地と運動性能のバランスがとれている。足まわりは柔らかく、走ると、これまたトロンとしたフィーリング。街なか、高速とも、安楽安楽。一方、「曲がり」では、タイヤの性格もあって限界は高くないが、挙動が素直なので不安感はない。熟成進むマルチリンクサス。ほんのり感じる「ランエボの味」って、本末転倒?
(写真=五條伴好)
【テストデータ】
報告者: web CG 青木禎之
テスト日 :2000年7月24から26日
テスト車の形態: 広報車
テスト車の年式: 2000年型
テスト車の走行距離: 5284km
タイヤ :(前)185/65R14 86S(Yokohama S220)/(後)同じ
オプション装備 :電動スライドサンルーフ(7.5万円)
テスト形態 :ロードインプレッション
走行状態: 市街地(4):高速道路(6)
走行距離 :338.3km
使用燃料 :30.8リッター
参考燃費 :11.0km/リッター
三菱ランサーセディアSE-R(CVT)【ブリーフテスト】の画像
三菱ランサーセディアSE-R(CVT)【ブリーフテスト】の画像
三菱ランサーセディアSE-R(CVT)【ブリーフテスト】の画像
三菱ランサーセディアSE-R(CVT)【ブリーフテスト】の画像
三菱ランサーセディアSE-R(CVT)【ブリーフテスト】の画像
注目の記事AD
先進的な走りと濃密なアメリカンカルチャーを融合。「インディアン・チャレンジャー」の魅力に迫る。
先進的な走りと濃密なアメリカンカルチャーを融合。「インディアン・チャレンジャー」の魅力に迫る。
特集
小沢コージ、衝撃を受ける! 食後のドライブで襲ってくる眠気には「血糖」が深く関係していた。
小沢コージ、衝撃を受ける! 食後のドライブで襲ってくる眠気には「血糖」が深く関係していた。 特集
歴代最強の実力。グッドイヤーの新スタッドレスタイヤ「アイスナビ8」の真価を体感。
歴代最強の実力。グッドイヤーの新スタッドレスタイヤ「アイスナビ8」の真価を体感。 特集
「webCGタイヤカタログ」公開! ジャンル別・目的別検索であなたにぴったりのタイヤがすぐに見つかる。
「webCGタイヤカタログ」公開! ジャンル別・目的別検索であなたにぴったりのタイヤがすぐに見つかる。 特集
注目の記事一覧へ
キャンペーン・お得な情報AD
[webCG]クレカ決済でさらに便利に! webCGの「プレミアム会員限定記事」配信中NEW
週間アクセスランキングランサーセディア
三菱、「ランサーセディア」「ランサーセディア ワゴン」をマイナーチェンジ
三菱、「ランサーセディア」「ランサーセディア ワゴン」をマイナーチェンジ 2001.6.4 自動車ニュース
三菱ランサーセディアSE-R(CVT)【ブリーフテスト】
三菱ランサーセディアSE-R(CVT)【ブリーフテスト】 2000.8.11 試乗記
三菱「ランサーセディア・セディアワゴン」を改良
三菱「ランサーセディア・セディアワゴン」を改良 2003.2.27 自動車ニュース
この記事を読んだ人が他に読んだ記事
ジープ・レネゲード トレイルホーク4xe(4WD/6AT)【試乗記】
ジープ・レネゲード トレイルホーク4xe(4WD/6AT)【試乗記】
2021.1.19| 試乗記
スズキ・ジムニーXC(後編)
スズキ・ジムニーXC(後編)
2018.11.8| 谷口信輝の新車試乗
メルマガでしか読めないコラムや更新情報、次週の予告などを受け取る。
ご登録いただいた情報は、メールマガジン配信のほか、『webCG』のサービス向上やプロモーション活動などに使い、その他の利用は行いません。
関連キーワード
ランサーセディア, 三菱, 試乗記
関連記事
三菱「プラウディア」「ディグニティ」発売【ニュース】
三菱が高級セダン「プラウディア」を発売【ニュース】
メルセデス・ベンツC200アバンギャルド(FR/9AT)【試乗記】
ボルボXC60 B5 AWDインスクリプション(4WD/8AT)【試乗記】
マツダが基幹モデル「CX-5」の仕様を変更 見た目も走りもリファイン【ニュース】
関連サービス(価格.com)
三菱の新車カタログ
ランサーセディアの新車カタログ
三菱の中古車
ランサーセディアの中古車
最新ニュース
はてなブックマーク - 新着エントリー - 総合 新着エントリー
- 三大主な材料が入れ替わった食べ物on 2025年11月11日 at AM 10:24
マーマレード:マルメロ→オレンジ 草餅:ハハコグサ→ヨモギ あと一つは?
- 愛車のうえに子供が乗ったりぶら下がって遊んでいる様子がカメラに...後で確認したら無数の擦り傷が見つかったため警察に被害届を提出→”子供は悪くない”は”親の責任です”と同義on 2025年11月11日 at AM 9:56
動画で子供が車の上に乗ったりぶら下がって遊ぶ様子が写り、後でリアガーニッシュやバンパーに多数の擦り傷を確認したため警察に被害届を提出。投稿は削除。所有物に触れたり汚すなと教えるべきで、子の行為の責任は親の監督責任に帰する。
- 中国外務省、「首斬る」投稿の会見問答を掲載せず 問題の拡大懸念か:朝日新聞on 2025年11月11日 at AM 9:37
高市早苗首相の国会答弁に対し、中国の薛剣在大阪総領事が「汚い首は斬ってやるしかない」などとSNSに投稿した問題で、中国外務省が10日に開いた定例会見での関連の質疑応答をホームページ上に掲載していない…
- iPhone Pocketを発表:iPhoneを身につけて持ち運ぶための美しいアイテムon 2025年11月11日 at AM 9:23
イッセイ ミヤケとAppleのコラボレーションから生まれたiPhone Pocketは、すべてのiPhoneに合うようにデザインされたオリジナルの3Dニット構造が特徴です イッセイ ミヤケとAppleのコラボレーションから生まれたiPhone Pocketは、11月14日(金)より一部のApple Store直営店で販売を開始します。 イッセイ ミヤケとApple...
- 多くの人に愛される「東雲めぐ」の活動に区切り 活動をデビューから振り返り(本人・関係者コメントあり) | PANORAon 2025年11月11日 at AM 9:19
11月8日、東雲めぐが「私自身の「東雲めぐ」としての活動」が来年2026年9月21日の契約期間満了に伴い終了すると発表した。 東雲めぐといえば、VTuberの中では古参といえる2018年3月にデビュー、現在ではYouTubeをメインの活動場所にしているが、デビュー自体はSHOWROOMとエクシヴィ、Gugenka(当時はシーエスレポーター...
- 26年2月開業「ポケパーク カントー」は110段の階段があるため5歳以下や階段を上がれない人は入場禁止と発表され騒然「お寺かな」「逆バリアフリーだ」on 2025年11月11日 at AM 8:42
ライブドアニュース @livedoornews 【来年2月開業】『ポケパーク カントー』入場制限に関する注意事項を発表 news.livedoor.com/article/detail… ポケモンフォレストは階段や急な上り坂があることから、5歳未満の子どもとその同行者、110段の階段を上れない人など、入場制限項目に該当する人は、介助者の付き添いがある...
- 【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#732)。|チダイズムon 2025年11月11日 at AM 8:30
反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」の損師・立花孝志が逮捕され、N国信者たちに動揺が広がっています。本人を含め、まさか逮捕されるとは思ってもいなかったところに、突然の「逮捕」です。あまりに急展開すぎて、N国信者たちが「立花孝志逮捕」という現実を受け入れられていないのではないでしょうか。 立...
- ソフトバンクグループ 保有の「エヌビディア」株式すべて売却 | NHKニュースon 2025年11月11日 at AM 8:28
ソフトバンクグループは、保有していたアメリカの半導体大手「エヌビディア」の株式すべてを58億3000万ドル、日本円でおよ…
