千葉市の「幕張メッセ」では、車いすフェンシング、ゴールボール、シッティングバレーボール、それにテコンドーの４つの競技が行われます。
東京都内では、臨海部で東京都が新たに整備する▽海の森水上競技場でカヌーとボートの２つの競技が、▽オリンピックアクアティクスセンターで競泳が、▽夢の島公園ではアーチェリーが、▽有明アリーナでは車いすバスケットボールの決勝戦がそれぞれ行われます。
臨海部では、このほか▽有明体操競技場でボッチャが、▽有明テニスの森で車いすテニスが、▽お台場海浜公園でトライアスロンが、それぞれ行われます。
また▽新しい国立競技場では陸上が、▽国立代々木競技場ではバドミントンとウィルチェアーラグビーの２つの競技が、▽日本武道館では柔道が、▽東京体育館では卓球が、▽馬事公苑では馬術が、▽武蔵野の森総合スポーツ施設では車いすバスケットボールの決勝戦以外の試合が行われます。
このほか、埼玉県朝霞市の▽陸上自衛隊朝霞訓練場では射撃が行われます。
組織委員会は自転車と、パワーリフティング、それに５人制サッカーの残る３つの競技についても競技団体などと協議を続け、来年４月に開かれるＩＰＣの理事会までに決めたいとしています。

千葉県の森田知事は柏市で記者団に対し、「オリンピックの３つの競技に加えて、パラリンピックの競技でも会場を千葉県内に決めていただいて光栄だ。うれしく思うのと同時に、身の引き締まる思いだ。多くの外国からのお客さまが県内に来ることになるので、施設の整備だけでなく、おもてなしにも力を入れていきたい」と述べました。
また、東京都の舛添知事は「パラリンピックの競技会場の大半が決まったことはよかった。千葉県にも協力していただき、選手や観客の利便性を考えながら全力を挙げて会場などの整備に取り組みたい」と述べました。

遠藤オリンピック・パラリンピック担当大臣は閣議のあとの記者会見で、「決定された各会場については、今後、競技実施に向けた準備が着実に進められることを期待している。選手や観客をはじめ、関係者の円滑に移動できるようにすることは、バリアフリーを進める観点からも大変重要な課題であり、移動に伴う負担を最小限に抑えられるよう全力で取り組んでいく」と述べました。
また、遠藤大臣は、車いすフェンシングなど４つの競技を千葉市で開催することについて、「近いうちに東京都、組織委員会、そして私のもとで関係自治体との懇談会を開き、対策がスムーズに取れるようにしていきたい」と述べました。