さらに万能になったOn-Lapの13インチモデル「On-Lap 1305H」を「On-Lap 1301」と比較

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GeChicのモバイルディスプレイ「On-Lap 1305H」を6年前のモデルと比べてみた

もはやモバイルディスプレイの代名詞となったGeChicの「On-Lap」シリーズ。そのOn-Lapに13インチの最新モデル「On-Lap 1305H」が登場した。

国内でモバイルディスプレイが注目されるようになったのは、比較的最近のことのような気がするが、実は、すでに数年が経過し、製品も初期のモデルと比べると格段に使いやすく進化している。

もはや、薄さも、見やすさも、使いやすさも、別物と言って良いほどに進化したGeChicの最新モデル「On-Lap 1305H」を、6年前の旧モデル「On-Lap 1301」と比べてみよう。

万能で使いやすい13インチの最新モデル

On-Lap 1305H

ノートPCのセカンドディスプレイとして注目を集めるようになったOn-Lapシリーズだが、カメラのプレビュー用途などにも活用が進み、今では医療機器や産業機器、IoT機器やロボットなどにも採用が進んでいる。

今回登場したOn-Lap 1305Hは、そんなOn-Lapシリーズの中でも、もっとも幅広い用途への活用が期待できる万能モデルだ。

ポイントとなるのは以下の3点。これらの進化によって格段に使いやすくなっている。

・最薄部7mm!のスリムなボディ
・ポートレイト表示対応で作業効率アップ
・ケーブルは1本でOK! カバーも使いやすく進化

13.3インチという、十分な表示領域を持ちながら、持ち運びに便利なコンパクトサイズを実現しており、PCだけでなく、スマートフォンやゲーム機、サーバーなどのディスプレイとして、どこにでも持ち運んで使えるようになっている。

出張先でのデュアルディスプレイ環境のために、すでにモバイルディスプレイを持っているという人も少なくないかもしれないが、今回のOn-Lap 1305Hは、今までのモデルをさらに進化させた携帯性の高さと使いやすさを実現しているのが特徴だ。

モデル On-Lap 1305H On-Lap 1303H(前モデル)
パネルサイズ 13.3 13.3
パネル種類 IPS IPS
ドットピッチ 0.153 0.1529
最大解像度 1,920×1,080 1,920×1,080
カラー 16.7M 16.7M
ブライトネス 300cd/m2 300cd/m2
コントラスト 1000:1 700:1
視野角 178度 178度
応答速度 12.5ms 14ms
ビデオ入力 HDMI-A×2 HDMI-A/MiniDP/VGA(※オプション)
HDCP
オーディオ イヤホンジャック イヤホンジャック
スピーカー ×
サイズ 320×203×9mm 348×225×10.5mm
重量 685g 599g

最薄部7mm!のスリムなボディで持ちやすい

薄く軽いので持ちやすい

On-Lap 1305Hで、まず目にとまるのは、そのサイズだ。

本製品は13.3インチ(1,920×1,080ドット)と、広さと持ち運びの良さを両立させたモデルとなっており、重量も本体のみで685g、付属のカバーを付けても950gと非常に軽い。

実際、本体を見てみると、非常にスリムになっていることに気が付く。本体の薄さはカタログ上は9mmとなっているが、背面から見て下1/4~1/5程度のところで段差が付いていることに気が付く。

前述の9mmという厚さは、本体下方わずかな部分の厚さであり、その上部、本体のほとんどを占める部分の厚さは7mmと非常に薄く仕上げられている。従来モデルのOn-Lap 1303Hはフラットな形状で厚さが10.5mmだったので、3mm以上も薄くなかったことになる。

正面

側面

背面(カバー付き)

背面(カバーなし)

普段、持ち歩くときはカバーを装着するので、厚さは15.4mmとなってしまうが、普段利用するときは、この薄さが生きてくる。ディスプレイを設置するときも苦労しないうえ、付属のケーブルが比較的長い(1.2m)ので、ディスプレイだけ取り外し手に持って画面をよく確認することなどもできる。

あくまでも「モバイル」ディスプレイという用途にこだわって、薄さを追求した同社の努力を評価したいところだ。

縦表示・横表示両対応で作業効率アップ、コネクタ位置も改良

HDMI-A端子が本体左下の角、2方向に用意されている

続いての特徴は、縦表示(ポートレイト表示)に対応した点だ。もちろん、従来のOn-LapシリーズもWindowsなどで表示方向を変えれば縦表示で使うことはできた。

しかし、On-Lap 1305Hでは、単に縦に表示できるだけでなく、「縦表示で使う時」を想定した工夫が各所に施されている。

まず、注目したいのは入力端子の位置だ。本製品はHDMIでの入力のみに対応しているが、このポートが本体を正面から見たときの左下の角、下方向と左方向の両方の向きに搭載されている。

縦表示で接続した様子。ケーブルが邪魔にならない

通常の横表示で使う場合は左側面のポートにケーブルを接続すればいいが、そのまま縦表示にするとケーブルが上もしくは下に突き出して邪魔になってしまう。これに対して、もう一方(正面から見て下部)に接続すれば、縦表示にしたときでも邪魔になることがないわけだ。

実際に使ってみると、このサイズの縦表示はなかなか便利だ。Webページや文書などの縦長のコンテンツで多くの情報を表示できるため、コンパクトにコンテンツ全体を見渡すことができる。

WebやPDFの資料を見ながら、出張先で文書を作成するというシーンは、ビジネスマンなら誰もが一度は経験したことがあるかもしれないが、本製品を出張に持っていけば、そういった使い方も快適にできる。

もちろん、普段、自宅や会社のデスクで使うサブディスプレイとしても優秀だ。縦置きなら場所も取らないので、狭いデスクでもデュアルディスプレイの快適さを堪能することができる。

WebページやPDFなどの閲覧に最適な縦表示

縦表示なら置き場所にも苦労しない。カバースタンドを使わず、本体のみでうまく固定できればかなりコンパクト

ケーブルは1本でOK! カバーも使いやすく進化

HDMI+USBケーブルで映像入力と給電が1本で済む

3つめの特徴は、ケーブルの進化だ。On-Lapシリーズは、初代モデルから繰り返しケーブルの改良が施されてきたが、さすがに最新モデルだけあって、今回のケーブルはとても使いやすい。

先にも少し触れたが、本製品はHDMIのみの入力に対応しており、従来モデルのようにDPやVGA入力には対応しないのだが、よく見ると歴代モデルにあったUSB給電のポートも用意されていない。

では、どのように給電するのかというと本体のHDMIが給電用のポートも兼ねている。付属のケーブルは、片側が専用入力コネクタ(本体接続用)で、もう片方がHDMI+USBに分岐しており、これをPCなどのUSBポートに接続することで、画面入力と給電をいっぺんにまかなうことができる。

ケーブルの汎用性には欠けるが、本体につなぐケーブルが1本でいいというのは、何者にも代えがたい便利さがある。つなぐ手間も少なければ、ケーブルの取り回しも楽なので、とにかく「身軽」だ。

これなら、出張先のホテルに疲れ果てて到着してからでも、ディスプレイのセットアップが苦にならないし、サーバーの管理などに使っても苦にならない。QNAPのNASなどHDMIポートを備えたNASのディスプレイなどとしても活用できる。

また、付属品として、PCのHDMIコネクタとUSBコネクタが離れている際に使用する延長用のUSB延長ケーブルと、PCからUSB給電が行えない際に使用するUSB – ACアダプタも同梱されている。

HDMIを備えたQNAPのNAS(写真はTS-453A)のディスプレイなどとしても活用できる

USB延長ケーブルと、USB – ACアダプタも同梱されている。

背面のスタンドは無段階に調整可能

進化したのはケーブルだけではない。付属のカバースタンドもより使いやすくなった。

付属のスタンドカバーは、文字通りスタンド兼カバーで、持ち運ぶときは画面を保護するカバーとして利用するが、使う時は背面のスタンドを使って本体を支えるスタンドとして利用できる。

マグネット式のスタンドで手軽に立てかけられるのは従来モデルでも同じだったが、今回のモデルではよりマグネット部分が無段階に調整可能になっており、好みの角度に調整しやすくなった。

また、カバー上部に新たにロック機構が搭載された。マグネットで取り外しが可能なロックを回転させることで、カバーを付けて持ち運んだときに、カバーから本体が外れないようにロックできるようになっている。これで持ち運びも安心だ。

取り外し可能なロック機構を採用

ロックを回転させると本体を固定できる

6年前のOn-Lap 1301と比較、視認性も向上しコンパクト化され大幅にパワーアップ

このように、進化した最新のOn-Lap 1305Hだが、実際に旧モデルと比べると、その進化の具合がさらによくわかる。

今回用意したのは、2011年に発売されたOn-Lap 1301。同じ13.3インチだが、回転式のスタンドが一体化されており、ノートPCの背面などに固定して使うことが前提となっていたモデルだ。

スペックを比べてみただけでも、パネルの性能も表現力も段違いだが、サイズもかなり違っており、並べて見るとOn-Lap 1305Hがコンパクトさがより一層際立つ。

左が最新のOn-Lap 1305H、右が6年前のOn-Lap 1301。1301は固定用のフレームが一体型なので一層大きく感じる

薄さの比較(上1305H、下1301)。カバーなし(左)だと格段に1305Hが薄い

モデル On-Lap 1305H On-Lap 1301(6年前のモデル)
パネルサイズ 13.3 13.3
パネル種類 TN FFS
ドットピッチ 0.153 0.2148
最大解像度 1,920×1,080 1,366×768
カラー 16.7M 262K
ブライトネス 300cd/m2 220cd/m2
コントラスト 1,000:1 500:1
応答速度 12.5ms 16ms
ビデオ入力 HDMI-A×2 DVI/D-sub
HDCP ×
オーディオ イヤホンジャック
スピーカー × ×
サイズ 320×203×9mm 355×227×13.8mm
重量 685g 865g

実際の画面表示も格段に1305Hの方がきれいだ。解像度の違い(1301は最大1,366×768)も大きいが、光沢のある表面処理の1301に対して、ノングレアの1305Hは画面が見やすいうえ、発行のムラなく自然に、しかも画面が明るい。

ケーブルも、1301は本体下部のカバーを外してケーブルをつなぐという手間がかかるうえ、ケーブル自体も短い。前述したように1本でつながるOn-Lap 1305Hとは比べものにならないだろう。

このほか、On-Lap 1305Hでは、オンスクリーンディスプレイ(OSD)のプログラムも改善されており、ブルーライトカットモードを搭載していたり、電源の自動オフなどの多彩な機能を備えている。ハードウェアも進化しているが、ソフトウェア面での使いやすさも格段に進化しているわけだ。

1305H(左)と1301(右)の表示の違い。新モデルの1305Hが明らかに見やすい。

ケーブルはカバーを外して取り付ける方式

ブルーライトオフなどソフトウェア面でも大幅に改善されている

完成系に近い13.3インチモバイルディスプレイ、旧モデルからの買い替えもオススメ

以上、GeChicから新たに登場した13.3インチのモバイルディスプレイ「On-Lap 1305H」を実際に使ってみたが、年々進化しているOn-Lapシリーズの中でも、ほぼ完成系に近いモデルと言ってよさそうだ。

液晶ディスプレイとしての表示能力も高いが、ポート位置やケーブル、カバー、OSDなど、あらゆる面に、使いやすさを追求した工夫が見られる。

旧モデルを使い続けているユーザーの中には、「画面を表示するだけなら大差ない」と思っている人もいるかもしれないが、直近のモデルと比べても進化しているが、数年前のモデルとは、もはや比べものにならないほど使いやすくなっている。

そろそろ持ち運べるディスプレイが欲しいと考えている人はもちろんだが、旧モデルのユーザーにもオススメできる完成度の高い製品と言えるだろう。

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