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私はバーコードが好きだ。それも、JAN-13/EAN-13形式限定で。理由はいくつかあるが、4種の太さのバーを4種の間隔に置くと13桁の数字を表現でき、それが世界中の企業や製品名とリンクしている、という情報量の少なさに比べたときの表現力の大きさに尽きる。バーの太さが重要な情報となるため、高い印刷精度と読取り精度が要求されるが、カメラを内蔵した携帯電話の普及やCCDの性能向上もあり、その活用範囲は拡がっている。

JAN-13/EAN-13の場合、最初の2桁は国コード(日本の場合49または45)、次の5桁(2001年以降は7桁)は商品メーカーコード、次の5桁(2001年以降は3桁)がメーカーが独自に決める商品アイテムコード、最後の1桁は読み取りが正しいかどうか判定するための情報(チェックデジット)とされている。

このJAN-13/EAN-13バーコードは、当コラムでいうところの「マッシュアップ」に使える素材だと考えている。そして最近、にわかにその必要性にかられているのだ。

というのも、CDの耐久性が気になり始めたから。一説にCDの寿命は数十年と言われるが、仮に30年が目安だとすると、自分のCDライブラリはそろそろヤバめということになる。プログレとかAORとか、GRP全盛期のフュージョンとか、購入から20年を経ているものが多いためだ。ふだんは湿気の少ない冷暗所(書斎ともいう)に保管しているが、それらが一斉に寿命を迎えたらかなりへこむ。

だから、CDが健全なうちにCD-Rへバックアップしようと考えている。数百枚は格納できるケースにCD-Rを収納し、PPシートへ管理タグ代わりにJAN-13/EAN-13バーコードを貼り付けよう、という計画なのだ。そのCDの情報が必要になったときは、スマートフォンのバーコード読み取りアプリを使えばいい。これも一種のマッシュアップと考えるが、いかがだろう?

肝心の方法だが……Rubyのバーコード生成ライブラリ「barby」を使うことにした。バーコードを生成してくれるWebサイトもあるが、さすがに数百枚ものCDを処理したくない。CD-Rへのバックアップは手作業にならざるをえないとして、チェックデジットを除いた12桁の数値をブラウザのテキストフィールドに手入力することは避けたい、そう考えれば自動処理を模索するのは必然だ。

準備はかんたん、Rubyを標準装備するOS Xの場合、TerminalからgemコマンドでBarbyとPNG出力用ライブラリをインストールすればOK。あとはスクリプトを用意すれば、バーコードを生成できるはずだ。

・BarbyおよびPNG出力用ライブラリのインストール

$ sudo gem install barby
$ sudo gem install barby-chunky_png

とりあえず作成したスクリプトは、ヘッダ部分を除き実質1行というかんたんなもの。それでも、引数として12桁の数値 — JAN-13/EAN-13バーコードの下にある数値の右端を除いた12桁 — を与え、出力先のPNGファイルを指定して実行すれば、立派なバーコードを作成できる。

今回はテストのためごく基本的な機能しか用意していないが、CSVファイルから数値を入力したり、複数のバーコードを帳票状に整形したりすれば、より実用的になるはず。マッシュアップは道半ば、引き続き改良を続けてみたい。

リスト1:バーコード生成用スクリプト(makeJAN13.rb)

require 'rubygems'
require 'barby'
require 'barby/barcode/ean_13'
require 'barby/outputter/png_outputter' 

print Barby::EAN13.new(ARGV[0]).to_png
コマンド実行例

$ ruby makeJAN13.rb 498800970102 > barcode.png
iPhoneでバーコード読み取りアプリ「ZBar Barcode Reader」を使い、今回用意したスクリプトで出力したPNG画像を読み取ったところ。ベンリに使えるかも

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出典:総合データベースサイト「coron」 執筆者 : .

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